海に浮かぶアオウミガメ
やっと梅雨が明け屋久島に夏が来た。久々東部の海岸へウミガメの撮影に行く。ここは写真集「屋久島」のオープニングカットとして採用した「天の海」を撮った場所でもある。
近海に居ついているアオウミガメは特定の場所に良く出没する。ダイビング業者にはそれぞれ馴染みのアオウミガメがいて、それそれにポイントを持っており、ゲストをそこへ誘導してウミガメと出会わせることができるようだが、撮影目的の僕にも似たようなアプローチができる。ただし相手のあること、その確率は100%ではない。出会えるかどうかは運次第だ。
しかしこの日は2時間の撮影で8回くらいの出没と、まあまあの遭遇率だった。しかしそれを写真に撮れるかどうかは運と腕が必要。ウミガメが呼吸の為に海面に姿を現わすのはほんの一瞬だ。そのタイミングを見計らってシャッターを切らないとならない。
だからこの撮影は天気に大きく左右される。良く晴れて海が凪いでいる日は海面がどこまでも蒼く透明だ。そんな日はウミガメが呼吸の為に海面近くまで浮上してくる様子が見えるので、予めカメラを構えてその瞬間を待ち構えることが可能になるのだ。
これまで僕はこの撮影にビデオ雲台を組み合わせた三脚を使用してきた。長時間カメラを構えてウミガメの出現を待つのは体力的に厳しいからだ。しかしDC-G9+H-ES50200のセットは驚くほど軽いので、手持ち撮影が可能になる。手持ちでいけるなら、アングルがより自由になるので本当にありがたいと思った。
ただし、H-ES50200の換算400mmだとこの撮影にはちょっと短いかもしれないと感じた。上に掲載したカットも少し遠かったので、若干トリミングしている。Panasonicの4/3レンズラインナップには手持ちで800mm相当がいけるH-RS100400があるので、機会があったらウミガメの撮影でこのレンズを試してみたいと思った。