雨の白谷雲水峡
小雨降るなか白谷雲水峡でカメラを構えた。この風景ポイントは、入り口の管理棟から1時間半ほど登った先にある「苔むす森」と呼ばれている場所からほんの少し登り足したところにある。
白谷雲水峡は「苔むす森」がクライマックスの一つとされているし、その先から登り道が突然急になる関係で、注意していないとこのポイントは見逃してしまう。しかしここはWikipediaでも紹介されているし、ちょっと足を止めてぜひ風景を眺めて行ってほしい場所だ。
写真に撮る場合はフレームの切り取りが少し難しい。目を惹く主要被写体の樹木を中央に配すと、その周りの脇役の樹木が中途半に画面に入り込んできて画面全体のバランスを崩してしまう。
僕は右上角に二本の杉の木を配することで右上から左下へ向かって対角上に樹木を配置して画面全体のバランスを取ろうと試みた。
こうした場面は三脚を立てて微調整すと有効なのだが、残念ながら三脚を立てるスペースがない。そこでトレキングポールを一脚代わりにしてカメラを固定し、あとはカメラ本体の手ぶれ補正機能を利用して1/1.6秒というシャターをかけている。絞りはこのレンズの一番解像感が得られるF8.0を選択。ISO感度は400を選択している。
僕は風景撮影の場合、デフォルトでISO200に設定することが多いが、800まではためらいなく使っている。ISO800が常用感度として使えるなんて、いい時代になったものだと思う。