大和杉
撮影日:2008年12月20日
撮影データ:NikonD700+12-24mm F4.5-5.6 EX DG/HSM(焦点距離12mm)
ISO200 F11.0 1/6sec 三脚使用
大和杉、ヤクスギランド150分コースの途中から花之江河歩道へ分けて2時間ほど歩くと、世界遺産登録地域へ入る。その直後、登山道の分岐から30mほど下ったところに悠然と立っている。推定樹齢は4000年ほど。メインコースから外れた場所にある為か、この杉を訪ねる人は少ないと聞くが、一見の価値ある立派なヤクスギ。もう少し早い時期だと、着生したナナカマドが紅葉してきれいなのだが、今年は既にその時期を過ぎていた。
ところで、珍しくカメラの話題に触れてみる。2008年は隔年で開催されるフォトキナという写真関連で最大のイベンがドイツのケルンであった。各カメラメーカーはそれに併せ、意欲的にデジタル一眼レフカメラをリリースしてきた。特にMINOLTAを引き継いだSONYからA-900という大きなイメージセンサーを搭載したモデルの発表があり、その分野で先行していたCanonやNikonからも5DMark2やD700、D3Xといった、やはり大型のイメージセンサーを搭載したモデルの発表があった。
大型と書いたが、一眼レフカメラがフイルムからデジタル化される過程で、いろいろな理由から、フイルムの役目を担う電子デバイスであるイメージセンサーは面積の小さなものが採用されていた。今回各社からリリースされたモデルは、そうしたものに比較して大型という意味であり、ほぼ従来のフイルムと同じ面積のイメージセンサーを搭載したモデルが複数出揃ったということなのだ。
僕自身はこれまで、面積の小さなAPS-Cというフォーマットのカメラを使い続けてきた。このカメラは面積が小さいことによる利点もあるのだが、不利な面もあった。そこで、今回思い切ってフォーマットの大きなカメラに切り替えることにした。
デジタル一眼レフカメラはCanonD30に始まって、20D、40D(初代KissDとKissXも)とCanonのモデルを使ってきた。しかし、今回NikonD700
を選んだ。一眼レフカメラはレンズの縛りがあるため、メーカーを変えることは簡単ではない。しかし、敢えてメーカーを変えることにした。
その理由として、やはり屋久島で撮影するには雨に強いカメラが欲しいと思ったことが大きい。Canonにも1系といって雨に強いモデルがあるが、大きく重いことと、高価なこと、そしてモデルの切り替え時期が今回のタイミングで無かったことがネックになった。僕には僕の都合があって、どうしても今のタイミングで撮影機材を切り替えたかった。ほかにも様々な理由があるのだが、総合的に判断してD700を選んだ。この選択の是非は、D700で、今後どんな写真を撮ることができるか?に掛かっているのだと思う。