ShINC./The Fiest Project.
2008年10月21日
五味彬&横木安良夫さんのプロジェクトとして、10月21日(火)~11月2日(日)の日程で ShINC project 1 「¥3000で写真売りましょ!買いましょ!展」 というイベントが開催されている。僕もそこへ写真を出展してみた。
このイベントを簡単に説明すると、「写真(特にオリジナルプリント)を売るということが、どういうことなのか?ということを考えるキッカケとして、プロ、アマ問わず、写真家のオリジナルプリントに3000円という値段をつけて、実験的に販売してみる」ということのようだ。
僕がこのイベントに写真を出展しようと思った一番のキッカケは、ShINCというプロジェクト名に惹かれたことが大きい。ShINCとはもともと、Sh・I・N・Cという名称で、同名の写真専門誌が1980年代後半に、写真家 五味彬さんの主催により発刊されていた。当時僕は東京の広告写真業界で修行中であり、六本木の青山ブックセンターでこの雑誌をみつけて購読していた。
表紙はT55のネガから焼いたモノクロのポートレートであり、当時こういった表現がカッコいいと思ってずいぶん影響された思い出がある。また、M.HASUさんがアートディレクターから写真家に転向した頃でもあり、Sh・I・N・Cにもポートレート論とスナップ論で登場する。現在僕は自然写真の分野を中心に取り組んでいるが、自分の写真撮影の原点はこの頃東京で見聞きした体験によるとことが大きい。M.HASUさんから受けたアドバイスなども、懐かしく思い出した。
会場が東京なので、残念ながら会期中僕は会場へ足を運ぶことが出来ないが、こうしたイベントに係われたことを嬉しく思う。