鹿ノ沢小屋
途中で撮影に時間を使ってしまった僕は、鹿ノ沢小屋に到着するのが随分と遅くなってしまい、時間は既に19時に近かった。
先着してた2つのパーティーは既に夕食を終えて、小屋の前で一杯やりながら談笑していた。いずれも福岡から来たという年配者のグループ。3人のパーティーと2人のパーティーだった。
鹿ノ沢小屋は収容人員20名ほどのこじんまりとした石造りの非難小屋であったが、今夜ここに泊まるのは、僕も含めて計6名だったので、僕は二階の一角を広々と使うことができた。トイレの位置は小屋から少し離れているので、事前に確認しておく必要がある。水場は直ぐ近くで、世界自然遺産登録地域の最深部とも言える、花山歩道の入り口にある。水はとても綺麗で澄んでいた。
日が長い時期とは言え、小屋は谷あいにあるので、あたりは暗くなり始めている。僕は慌しく夕食の準備をしながら、本日の撮影データをストレージにバックアップしたり、手帳に書き留めたりした。
(そんなこともあり、鹿ノ沢小屋では1枚も写真を撮っていなかった。。。)
僕が夕食を終えるころ、他の登山者は既に就寝の準備に取り掛かっている。僕も慌ててシュラフを広げてもぐりこんだ。聞くと、3人パティーのリーダーはヒマラヤまでこなした山のベテランであるという。やはりそういう人達の、山の夜は早いな、と思いながら、僕も眠りについた。
6月7日(火) 朝4時起床。3人パーティーのリーダーは既に起きだしてコーヒーを点てていた。僕も外に出、水場から水を汲み、コッヘルでラーメンを煮て、昨夜作った握り飯をそこに放り込んで朝食とした。
明るくなってきた花山歩道にカメラを持って行ってみる。そこもまたシャクナゲが満開に咲き誇っていた。
シャクナゲの咲き誇った花山歩道の朝
撮影データ:FOS-20D+EFS-10-22mmF3.5-4.5USM(焦点距離10mm)
ISO100 F8.0 0.3sec 三脚使用
6時過ぎ、みな慌しく小屋をスタートしてゆく。僕も荷物をまとめて小屋を後にした。