ウイルソン株
翁杉を後に、登山道を15分ほど登るとウイルソン株に到着した。
のんびりと撮影をやりながら登って来たので、時刻は既に11時45分になっている。縄文杉を目指したツアー登山はだいたい12時近辺に縄文杉デッキへ着くようにコースセットされているはずなので、このくらいの時間にウイルソン株に着けば誰も居ないだろうと予想していたのだが、果たして誰も居なかった。お陰で株の内部に入り、遠慮なく撮影を行うことができた。
入り口から入って左手に祠があり、三岳が供えてあった
撮影データ:EOS-20D+EFS-10-22mmF3.5-4.5USM(焦点距離10mm)
ISO100 F8.0 1.0sec 露出補正+1・2/3 三脚使用
株の内部はご覧のように空洞になっていて10畳ほどの広さがある。入り口から入って左手に祠が設えてあり、三岳が供えて盛塩がされていた。秀吉の時代に切り倒されたと伝わるこの大株は、生木であれば屋久島最大の杉であったはずだ。
祠の右脇の岩の間から清水が湧き出ている
撮影データ:EOS-20D+EFS-10-22mmF3.5-4.5USM(焦点距離10mm)
ISO100 F8.0 0.4sec 露出補正-2 三脚使用
株の内部はひんやりと涼しく、祠の右側、入り口から見て突き当たり側の岩の間からは昏々と清水が湧き出ている。両手で掬って一口飲んでみたが、とてもおいしく、その後何度か掬って飲んだ。