那智の樟(和歌山県)
樹齢約800年/樹高約25m/幹周8.3m
ILCE-7RM4+SELP1635G
熊野那智大社の境内にあり、熊野三山造営の勅使として参った平重盛の手植えとの伝承が樹齢の根拠とされている(和歌山県 熊野那智大社)。
那智の樟(和歌山県)
神戸を起点に那智の樟を目指すと往復9時間、560kmの行程となる。いつもは複数の撮影地をセットでロケに出かけるのだが、この樟に関しては他に絡める目標物が無かった。ピンポイント、ワンプロジェクトの為に行くのか?少し悩んだが結局行くことにした。
前日からレンタカーを借りておき、深夜に神戸を出発した。撮影のゴールデンタイムである日の出時刻に合わせる為と、渋滞を避ける為だ。大阪市内の通過はできれば交通量の少ない時間帯がありがたい。果たして狙いどおりスムーズに都市部を抜けられた。
しかし紀伊半島の南下はそこからが手強かった。南紀田部から先の工事情報を取りこぼしていたため、途中から有料道路を降りることになって一般道を走った。海岸沿いを走る一般道は狭く複雑で、予定より大幅に時間を超過した。日の出に間に合うかヒヤヒヤしながらようやく目的地の駐車場にたどり着いた。
既に夜は明けきっている。山間にある那智大社に未だ朝日は差し込んでいないが、もう間もなくという感じだ。カメラを持って長い石階段を駆け上がった。
鳥居をくぐって境内に入ると東側から朝日が差し込んできた。一礼だけして直ぐにカメラを構えてシャッターを切った。定番だが事前に構図はプラン済みだったので悩む必要が無かったのでなんとか間に合った。