石徹白の大杉(岐阜県)
樹齢約1800年/樹高25m/幹周13m
ILCE-7RM4+SEP1635G
霊峰白山の修験道沿いにあり、信者たちを見守り続けた大杉。開山の際に泰澄上人の杖がこの大杉になったという伝承がある(岐阜県 白山)。
【石徹白の大杉】
この杉は、2003年に出版された書籍(日本の原点シリーズ 木の文化 1 杉)で知った。書籍出版の時点で「幹の大部分は樹皮がはがれ落ち枯れ死状態」と書かれ、掲載写真では何本もの支木で補助されている。推定樹齢1800年、幹周り13mはなかなかの杉だ。一度この目で見たいが、早く会いに行かないと間に合わないと思っていた。
隠岐の後、新幹線で名古屋に移動、そこからレンタカーを駆って現地に向かったが本当に遠かった。6月の日没が遅い時期だから間に合ったが、普段なら日が落ちてしまったと思う。今回撮影を予定した「春埜杉」とは直線距離で160km、NAVITAIMのルート検索で254.5km(4時間14分)離れている。
「春埜杉」を日の出直後、「石徹白の大杉」を日没前、移動は深夜、という計画で行けると踏んで実施したが、率直にキツかった(今回レンタカーを借りた21時間のうちに640km移動した)。
白山登山口に駐車場があり、そこから石階段を10分程度登る。息を切らして丘に出ると、石徹白の大杉はそこに立っていた。掲載写真にあったような支持木も無い。しかし、この20年で周囲の森が伸長して様子は変わっていた。そのため周囲との関連でアングルを取るのに苦労したがなんとか抜けを見つけて1カット抑えた。
白山もいつか行かなきゃと、杉の向こうに続く登山道を横目で見ながら、次の予定が頭に浮かんで急ぎ石階段を駆け降りた。