光射す森
朝の光が差し込んできた白谷雲水峡。登りつめて辻峠に至る直前の森には立派な杉がたくさん生い茂っている。個人的にこのあたりの風景がとても好きだ。
白谷雲水峡は宮崎駿監督が1997年に制作したアニメ映画「もののけ姫」の舞台モデルになったとされている。具体的にそれが確認できる資料として「もののけ姫」はこうして生まれた、 というDVD作品がある。このなかで幾つかの場面に白谷雲水峡のイメージが盛り込まれているという証言が出てくる。しかしそれは実際の美しい白谷雲水峡の景色とは懸け離れたものだったりもする。
個人的にはこの写真のように薄暗い森の向こうに朝の光が差し込む場面は、映画のなかでシシ神が登場したシーンを彷彿とさせ、ついついそうしたイメージを頭に思い描きながらシャッターを押してしまう。そうした場面も映画のイメージとして盛り込まれている可能性があると思ってみたりする。