邪気か風神か雷神か
以前からこの杉の樹には何かが潜んでいるような気がしていた。しかし、それが何なのか?ずっと分からないままであった。
それを最近やっと撮影できた。写真に写ったそれは僕に四天王が踏みつけている邪気を思い起こさせた。いや、そうした禍々しいエネルギーを持つ存在ではなく、猛々しい自然神である風神・雷神であろうか?いずれにせよ何か凄まじいエネルギーをそこに感じた。
ワイドズームをつけたカメラを三脚に据え、低い位置から目的のアングルを探して煽るように見上げてみる。ワイドズームは1mm違うと見え方がガラッと変わってしう。最初手持ちでしつこくアングルを探したあと、正確にそこに三脚を立ててカメラを固定した。
雨に濡れた樹全体が艶かしく輝き、猛々しいエネルギーを發す核心部にハイライトがあたり、イメージどおりの写真になった思う。
仕上がりは明るく写っているが、人の来ない遅い時間だったので、周囲がずいぶん暗く、少し長いシャッターをかけた。こうした撮影でアングルを探すのに取り回しの良い小さく軽い機材だと本当に助かる。そしてF8.0まで絞ったこのレンズは文句なくシャープに写った。