西部のヤクシカ
Panasonic DC-G9 のカメラテストが始まった。僕のフィルム時代のメイン機材はNikon(F2,F3)だったが、途中からCanon(EOS5)を使用した後にD30でデジタルへ移行。20D,40Dを経て再びNikon(D700,D800,D600)へ。そして4年前にSONY(α7II,α6300)へ。そしていままたマウント変更を検討している。
4年前に僕がSONYに変更した大きな理由は、ミラーレス機の圧倒的な小型軽量という特徴に可能性を感じたからだった。しかし当時まだSONYミラーレスのシスムとしての全体像は見えてなく、この4年でそれがはっきりしてきた。そしてSONYミラーレス機の進化の方向は、この4年で僕の期待と少し違ってきてしまったように感じている。そこで、このタイミングで別機材のテストを始めた。
DC-G9についての最初の印象だが、まじめに作ったカメラだと感じた。まじめ故に目を惹きにくいが、インターフェースはよく練られており使い易い。必要なボタン類が全て物理的に用意されており、カメラを知っている人ならいきなり触っても、特に戸惑うことはなく使えると思う(ピンポイントAFの挙動には少し混乱したが)。
そしてLEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.だが本当に小さく軽い。これで換算100-400mmだからびっくりだ。フィールドカメラを考えた場合、35mm換算で16m〜400mmをレンズ3本でカバーし、ここにマクロを加えて、合計4本のレンズでシステムを組みたいと考えている。PanasonicのGシリーズにはうまいことこの条件に当てはまるレンズがあり、そしてこれをカメラザックに詰めてみたが、驚くほどコンパクトで軽かった。
あとは4/3というセンサーサイズをどう考えるかだが、2日ほどテストした僕の印象は概ね良好だ。もちろんフルサイズセンサーと比べてしまうと物理面積が違うので、いろいろ言いたいことは出てくるのだが、僕にとっては機材システムがコンパクトで軽いということの方が重要なのだ。
例えば西部林道でヤクシカを撮影する場合、時としてシャターチャンスをうかがいながら、つかづ離れず彼らを追尾することがある。機材重量があるとそれにも限界が出てくるが、そこがクリアできると、もう一歩踏み込んでシャッターを押せる場合が出てくる。僕にとってはそのもう一歩がとても重要だ。写真は画質がどうのと言う前に、写っていないことには話にならないので。
Panasonic Gシリーズにはその可能性が満ちている。もう少しテストしてみないと結論は出ないが、最初の印象としてはとても良いものだった。