ホソバハグマ
撮影日:2007年10月30日
撮影データ:EOS-40D+EF-S60mmF2.8 マクロUSM(焦点距離60mm)
ISO400 F8.0 1/30sec 露出補正 -0.5 三脚使用
ホソバハグマ(細葉白熊)山地の岩上など水しぶきのかかる場所に生える多年草。屋久島の固有種。高さ7〜40センチ、葉は線形で長さ4〜8センチ、茎のつけねからロゼット状に広がる。頭花は3個の小花からなり花冠は筒状、先はふつう5個に深裂し、裂片はそりかえる。
ホソバハグマは山地の渓流沿いに多くあり、葉や葉片が細く流線型になっている。こうしたものを渓流沿い植物と呼び、もともと熱帯雨林内域において、スコールなどで水位の増減の激しい川沿いに多く見られ、増水して水を冠ったときに流線型の葉は水の抵抗を少なくする効果があるとされる。葉は薄く、激しい流れに耐えられるようしなやかな茎と強靭な根を持つ。
参考
山に咲く花―写真検索 (山渓ハンディ図鑑)P49
決定版 山の花1200-山麓から高山までP59
日本の野生植物―草本P〓-183(86)
屋久島 高地の植物―世界自然遺産の島P22
屋久島―巨木の森と水の島の生態学 (ブルーバックス)P34
屋久島・花の旅P156
花暦・花の旅P45
屋久島の植物カイドP77