24)赤い紀元杉(町道淀川線)
撮影日:2006年7月10日
撮影データ:CanonEOS20D+EF-S17-85mmF4.5-5.6 IS USM(焦点距離28mm)
ISO1600 F4.5 94sec 三脚使用
出力データ: EPSON PX-5500 PICTORICO HI-GLOSS(A3ノビ)
西部林道で夕日の撮影を終えて暮れ行く海を1人で眺めていた。やがてあたりが暗くなると天空に星が輝き出し、その真ん中を薄い雲の帯が走っているのを見つけた。まてよ!と思ってカメラを設置して撮影する。そう、薄い雲の帯と思ったのは天の川だったのだ。僕は何カットか撮影した後、どこか車で行ける場所で、屋久島を象徴的に示す被写体と星空をいっしょに写すことはできないか考えてみた。
そうだ!紀元杉だ。僕は淀川登山口へ向かう途中にある紀元杉のことを思い出して、機材を仕舞うとそこを目指して車を走らせた。
西部林道から紀元杉まで約2時間。はやる気持ちを抑えながら先を急ぐ。安房から県道安房公園線を上り出すと、折りよく東の空から月が昇ってきた。それも赤い月が。現場に着くとうまい具合に赤い月が紀元杉をライティングしている。カメラを組み立て、セッティングを確認してシャッターを切る。
30秒以上のシャッターはオートで切れないので、自分で声を出してカウントしながら露光した。星空バックに赤く浮かび上がった紀元杉は神秘的だった。