07)つぶらな瞳(ヤクザル)安房公園線
撮影日:2006年7月19日
撮影データ:
CanonEOS20D+EF100-400mmF4.5-5.6L IS USM(焦点距離160mm)
ISO800 F5.6 1/100sec 手持ち撮影
出力データ: EPSON PX-5500 PICTORICO HI-GLOSS(A3ノビ)
2006年7月19日、屋久島を離れる前日。太忠岳からの帰り道に、安房公園線でヤクシマザルの群れに会う。車を止めて撮影機材を出し、ゆっくりと彼らに近づく。しかし、僕が子ザルにレンズを向けると、母ザルは、さっさと子ザルを抱きかかえて向こうに行ってしまう。やはり敏感だ。
僕は彼らの近くに腰を降ろし、彼らに話しかけながらゆっくりと撮影を続けてみた。1時間くらいそうして撮影をやっていただろうか、そのうち母ザルたちは警戒心を解き、子ザルを自由に遊ばせはじめた。自由になった子ザルはまるで人間の子供と同じだ。おぼつかない足で岩に登って転げ落ちたりしている。
そのうちの1匹が僕の目の前3mくらいの場所にある岩に登って、じっとこちらを見ている。僕がゆっくりレンズを向けると、子ザルは興味深そうにこちらを覗き込んだ。
ヤクシマザルのオスには、アタマの毛が左右に分かれる「モモワレ」と呼ばれるわけ目がある。大人になるとはっきりするのだが、子ザルにもその兆候が見てとれる。