永田港より夕日を望む
屋久島灯台で撮影を終えた僕は、口永良部島に上手い具合に太陽が掛かる位置を探しながら永田方面に戻るような形で車を走らせた。
屋久島灯台の位置だと、島の真ん中に太陽が沈むようだったので、構図的にいただけないし、さりとて屋久島灯台より南の西部林道は通行止めなので、長田方面に戻るより仕方が無かったのだ。
しかし、手前の海が開けて夕日を撮影できるポイントがなかなか見つからない。結局永田港まで戻って来てしまい、ここで撮影を行うことにした。夕日は丁度口永良部島の右脇に沈んでゆくところだった。急ぎ車から機材を担ぎ出し、カメラをセットできるポジションを探した。
永田港より口永良部島方面に沈む夕日を臨む
撮影データ:FOS-20D+EFS-10-22mmF3.5-4.5USM(焦点距離31mm)
ISO100 F16 1/50sec 三脚使用
夕日の撮影というのは時間との勝負だ。水平線に近づいた太陽はみるみる速度を増して沈んで行ってしまう。こんなときには、地球の自転スピードを実感する。
防波堤の上に三脚を立て、構図を決め、露出を変えながら何カットか撮影した。すると画面右から漁船が進行してくるのを見つけた。慌てて望遠ズームに付け替えて、これも何カットか押さえた。
屋久島の夕日と漁船
撮影データ:CanonEOS20D+EF100-400mmF4.5-5.6L IS USM(焦点距離400mm)
ISO100 F16 1/50sec 三脚使用
僕が10カットほど切るうち、あっという間に夕日は水平線の下へ吸い込まれてしまった。
こうして僕の屋久島滞在1日目は終わる。
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水平線に沈む夕日を撮影するときには、画面の水平がキチンと出ているか?ということに気を配る必要がある。カメラが傾いて画面が斜めになっていると、後で見たとき、気持ちの悪い写真になってしまう。ファインダーを覗きながら自分で微調整するのだが、補助として、アクセサリシューに水準器をとりつけて使用すると効果的だ。僕はHama社の水準器を使用している。